モーセ五書とは?
さて、いきなりですがこちらは聖書のどの部分だか分かりますか?
こうしてヨセフは百十歳で死んだ。彼らはこれに薬を塗り、棺に納めて、エジプトに置いた。
さて、ヤコブと共に、おのおのその家族を伴って、エジプトへ行ったイスラエルの子らの名は次のとおりである。
それでは、クイズ形式にしたいと思います。答えを①〜④の中から選んでください。
① 創世記
② 出エジプト
③ レビ記
④ ①〜③のいづれでもない
さて、気になる答えは….
果たして….
何番なのでしょうか…..
答えは④です!
こちらは創世記の一番最後と出エジプト記の一番最初の聖句になります。
実はモーセ五書というのは『創世記』『出エジプト記』『レビ記』『民数記』『申命記』の五巻で、モーセが書き記したのでこれらをモーセ五書と言います。
モーセ五書は『ペンタチューク』『トーラー(教えという意味)』とも言われます。
これはエジプトを脱出して、カナンに入っていくイスラエル民族に対して歴史を振り返り、何のためにカナンの地に入るのかについて教えるための書でもあり、天と地のはじまり、人類のはじまり、イスラエル民族のはじまり、神様と人間とのはじまりなどを教え、人々に生きる指針を与えるための書とも言えます。
モーセ五書は本来は一つの書として書かれました。
それゆえ、創世記の一番最後の聖句と出エジプト記の一番最初の聖句をつなげても自然な形でつながるのです。
五書がモーセによる作だという説は現在ではほとんど否定されていますよ。
http://siritai.jp/lecture/story/resume/mythology_old_testament1.html
いくつかは捕囚期(前6世紀)以降に完成したと見られています。
新約聖書の福音書・手紙もタイトルと著者(マタイ ルカ 他)にほぼ関連はなく、パウロの手紙のみが真作とされています。
http://www.geocities.jp/todo_1091/bible/night-tale/025.htm
> 編集を捕囚以降と仮定すると、上記の疑問点は容易に解消でき、無理のない説明も可能で、父祖の地を離れてカナン移住を決意するアブラハム像を、ディアスポラとして離散するユダヤ民の状況に重ね合わせて考えられる事も可能・・・などがあるようです。このように旧約聖書の資料分析は、内容だけでなくその成立時期をめぐって議論が多いのが現状のようです。
植芝さん
そういう議論もあるのですね。私も調べてみたいと思います。
コメントありがとうございました。
創世記は何回精読しても、まだまだ足りない気がして続けて読んでいます。
歴史の始まりをつかみたいと思って、今日もまた祈りながら読んでいきます!