モーセとアロン~Googleの新CEOサンダーの逸話より~
Googleが持株会社であるAlphabetを設立したニュースが話題となっていますが、新しくGoogleの新しいCEOになったサンダー氏に関するニュースを今日は取り上げたいと思います。
以下は抜粋になります。
インド出身のグーグル新CEO サンダー・ピチャイが愛される理由
ある日、部長達が社内の秘密プロジェクトについてミーティングをしていると、ペイジが割り込んできて、全く関係のない話をはじめ、そのまま部屋を去ってしまったことがあった。すると、サンダーが部屋に入ってきて、ペイジが何について話していたのかをみんなに説明した。「ペイジがモーゼだとすると、サンダーは(モーゼの兄の)アロンの役割なんだ」と関係者はコメントしている。この話はサンダーが「ペイジの考え」の代弁者であることを物語っている。(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150816-00010000-forbes-bus_all)
ここでペイジがモーセで、サンダーがアロンの役割だという記述があります。
聖書やキリスト教が文化となっているアメリカならではの表現だと感じます。
聖書に関する基本的な知識がない(多くの)日本人にとってはこのたとえ話がよく分からないと思います。
簡単に説明すると、モーセはエジプトで奴隷生活を強いられていたイスラエル民族を解放し、カナンへと導いた人物です(実際にはモーセ自身はシン荒野で夢半ばで死んでしまい、その後継であるヨシュアがカナンへと導いたのですが)。これがいわゆる出エジプトになります。
モーセは神様に選ばれたその時代の中心人物だったのですが、語るのが上手ではありませんでした。つまりプレゼンが苦手だったのです。
しかし、モーセには兄アロンがいました。アロンは逆に言葉に長けていてプレゼン上手でした。神様は二人の長所を見てモーセが神様から受けた御言葉をアロンを通して伝達させました。
つまり、ペイジの伝えたかったことを汲みとってみんなに伝達したサンダーはアロンのような役割をした人物だったというわけです。
キリスト教の国アメリカらしい表現ですね。