[放蕩息子のたとえ①]福音書の中の真珠とも言われた放蕩息子のたとえ
ルカによる福音書に有名な一節がある。いわゆる『放蕩息子のたとえ』という話。
この放蕩息子のたとえに関して、何回かに分けて書き記したいと思う。
:11)また言われた、「ある人に、ふたりのむすこがあった。
:12)ところが、弟が父親に言った、『父よ、あなたの財産のうちでわたしがいただく分をください』。そこで、父はその身代をふたりに分けてやった。
:13)それから幾日もたたないうちに、弟は自分のものを全部とりまとめて遠い所へ行き、そこで放蕩に身を持ちくずして財産を使い果した。
:14)何もかも浪費してしまったのち、その地方にひどいききんがあったので、彼は食べることにも窮しはじめた。
この放蕩息子のたとえはイエスの話を聞くために取税人や罪人が集まっていたところにパリサイ人や律法学者たちが「この男は罪人と一緒に食事をしている(とんでもないやつだ)」と言いがかりをつけてきた際に話されたたとえ話。
ある人に二人の息子がいて、弟はある日父親から財産の中で自分の取り分をもらって家を出て行ってしまう。(現代でいうところの生前贈与というやつであろうか)
しかし、その弟は酒や女に溺れて父からもらった金をあっという間に使い果たしてしまう。
そこへ飢饉が起こってしまい、その弟は食べることに窮するようになってしまう。
この放蕩息子のたとえを通してキリストが伝えたかったこととは何なのか。
【短編物語の最高傑作】、【福音書の中の真珠】とも言われるこの放蕩息子のたとえについて次回からさらに詳しく見ていきたいと思います。
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