[ザアカイ①]取税人のかしらザアカイ
取税人ザアカイ
イエス様がエルサレムに行かれる途中、エリコという町を通るようになります。
(イエス様はその後、十字架に架かるようになります)
エリコという町にはザアカイという一人の取税人がいました。
:01)さて、イエスはエリコにはいって、その町をお通りになった。
:02)ところが、そこにザアカイという名の人がいた。この人は取税人のかしらで、金持であった。
:03)彼は、イエスがどんな人か見たいと思っていたが、背が低かったので、群衆にさえぎられて見ることができなかった。
:04)それでイエスを見るために、前の方に走って行って、いちじく桑の木に登った。そこを通られるところだったからである。
:05)イエスは、その場所にこられたとき、上を見あげて言われた、「ザアカイよ、急いで下りてきなさい。きょう、あなたの家に泊まることにしているから」。
:06)そこでザアカイは急いでおりてきて、よろこんでイエスを迎え入れた。
:07)人々はみな、これを見てつぶやき、「彼は罪人の家にはいって客となった」と言った。
:08)ザアカイは立って主に言った、「主よ、わたしは誓って自分の財産の半分を貧民に施します。また、もしだれかから不正な取立てをしていましたら、それを四倍にして返します」。
:09)イエスは彼に言われた、「きょう、救がこの家にきた。この人もアブラハムの子なのだから。
:10)人の子がきたのは、失われたものを尋ね出して救うためである」。
取税人とは
さて聖書を読んでいるとたびたび登場する取税人。取税人とはどのような職業なのでしょうか。
それは読んで字の如く、税金を徴収する人のことです。
取税人は罪人だと人々に言われています。なぜでしょうか。
それを知るためにはイエス様が生きた時代について知らなければなりません。
イエス様の生きた時代、ユダヤの国はローマの植民地状態でした。
取税人とはローマ政府(ユダヤのローマ領主)から税金の取り立てを委託された役職あって、ユダヤ人でありながら自分たちを支配するローマのために働く売国奴だったのです。また、割り当てられた税額以上を徴収することによって私腹を肥やす者が多かったことから、同胞のユダヤ人から嫌われていました。それゆえ罪人と言われていたのでした。
さらにザアカイは取税人のかしらでした。何人もの取税人をとりまとめていた取税人の元締めだったのです。
ザアカイはそれゆえとてもお金持ちでした。
しかし、ザアカイの人生は決して幸せと言えるものではありませんでした。
取税人という職業ゆえ友人と言えるような友人はおらず、寂しく空虚な人生でした。
そのザアカイに人生の転機が訪れます。それがキリストとの出会いでした。
人生を豊かにするのは何か
人は富があれば幸せなのではありません。
人生を豊かにするものが何なのか、それは聖書から、神様の御言葉から知ることができるはずです。
改めて、誰と出会うのかが本当に大事ですね。
日々キリストに出会う生を目指します!
どんなにお金を持っていても、「真に自分を愛してくれる人」を知らなければその人生に虚しさを感じる…。過去の私もそうでした。
今、その人に出会えて本当に幸せです。日々感謝です。